目尻が吊り上がっているときつい印象に受け取られることが多いため平行にしたい人や、より柔らかい目元にしたくてたれ目を希望するときに行われるのが目尻靭帯移動術です。実際に場所を移動させる方法で、目尻の外側を1cm程度切開してまぶたの筋肉を骨からはがし靭帯の位置を確認、切り離して新しい骨の位置にとめる手術が行われるため、痛みや腫れが起きダウンタイムが必要になります。
個人差がありますが、目の周囲や白目部分に内出血がみられる状態だと長引きやすく、一般的には1週間から14日程度腫れがあり、内出血は3週間程度残ることがあります。目尻靭帯移動術のダウンタイム期間中にケアを行うことは重要ですが、抜糸前にあまり触りすぎると骨に固定した部分や傷口に負担をかけて、より腫れや内出血を悪化させたり、感染症を引き起こしてしまうこともあるので、医師の指示にしたがったケア方法のみを実施する必要があります。傷の治りかけはかゆみが伴ってくることが多いので、これまでより気を付けることが求められます。
成功しているかどうかは腫れが引くまでわからない
目尻靭帯移動術は術後と腫れが残っているダウンタイム期間、さらには1か月程度経過してからも目尻の位置が微妙に変化します。成功しているかどうかは腫れが引くまでわからないため、早く解消したいときには冷やすことで効果が得られる場合があります。タオルなどを冷蔵庫とで冷やし目元に軽くあてたり、氷や保冷剤をタオルで包んであてることもよいですが、強く圧迫しては逆効果になってしまいます。痛みがひどいときには医師から処方される痛み止めの服用を行い、それでも我慢できないときには一度傷口を見てもらったほうが良いです。
抜糸が終わるとメイクができるようになりますが、内出血や腫れが残っている状態だったら治りが遅くなってしまうのでメイクはしないほうが良いです。
目尻靭帯移動術は、安定してくる3か月程度を過ぎるまでは目尻の位置が変化します。初めは気に入った位置だったとしても少し上に戻る人も多くいるため、後から不満に持つ人も割とたくさんいます。このようなデメリット部分もしっかりと把握している名医に手術してもらうことが不可欠で、相談所にお問い合わせをいただくと名医をご紹介させていただくことができます。
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