上瞼・下瞼のヒアルロン酸を使った美容的な治療は、若返りや輪郭の修正などに効果があり、短時間でできる手軽なものと考えがちです。ヒアルロン酸は副作用などのリスクが無いと思われるでしょうが、稀ですがアレルギーを起こす危険があります。また上瞼・下瞼のヒアルロン酸を注入する場合、注入する位置や範囲・深さ・ヒアルロン酸の種類にも注意が必要となります。下瞼の落ち込みが気になる場合、適切な注入をしないと逆効果になることがあります。たるみが大きいようなときに変化が少ないため多くヒアルロン酸を入れてしまうと、以前よりも返ってたるみが目立つこともあるのです。ヒアルロン酸はたんぱく質で構成されているコラーゲンと違い、アセチルグルコサミンとグルクロン酸が結合した糖です。このため純粋なヒアルロン酸を使用していなければ、アレルギーを起こす心配がありますので、注意が必要です。さらに重要なことは、医師の技術が基準に達しているかどうかでしょう。
上瞼・下瞼のヒアルロン酸注入のリスクとは?
上瞼・下瞼のヒアルロン酸注入には、他にもリスクがあります。目の皮膚は非常に薄いため、ちょっとした刺激によって内出血を起こして腫れあがることも。また多量に上瞼・下瞼のヒアルロン酸注入することで、視力の低下や最悪の場合は失明することもあります。目の周りには血管が多くあり、その中には太い血管も含まれます。これらがヒアルロン酸によって閉塞してしまい、皮膚の壊死を招いたり失明をおこすリスクもあります。美容的治療用のヒアルロン酸には、固さや濃度・粘調性によって色々な種類があります。そして一般的に固いヒアルロン酸は長期間効果が持続するとされます。しかし技術が未熟であったり、皮膚の状態に合わない固いものを使用したり、眼輪筋や皮膚の浅い部分に注入するとぼこぼことした「しこり」が出来る可能性があります。この「しこり」は早期のときであれば、マッサージでなじませることもできますが、隔膜前脂肪などの層へ注入することが重要です。
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