ビーズ法は、二重のラインに沿って糸を通し、皮膚表面できつく結び、結んでから1週間後に糸を抜いて抜去するという手術方法です。この方法は、糸が通っていたまぶたの中で炎症が起こり、その炎症で起こる癒着を利用して二重のラインを作ります。ビーズ法で失敗が起こった時はどのようなことが考えられるのでしょうか。
一つ目は、「思っていた通りの二重にならない」ことです。希望通りの幅にならなかったり、左右差が残ってしまうことも考えられます。これは元々の目の形の左右差、皮膚のたるみの程度などが原因で起こることもありますが、医師の技術が原因となる場合もあります。
二つ目は、「腫れが引きにくい」ことです。この手術は、強く結んだ糸が皮膚に食い込むのを抑えるために透明のビーズをまぶた側に留置するので1週間程糸と結び目に通したビーズが見え、腫れが出やすくなりますが、抜糸後から腫れは徐々に引いて行き、2~3日でだいぶ落ち着きます。腫れがなかなか引かない場合でも1ヶ月経てば落ち着くことが多いのですが、1ヶ月程しても腫れが治らない場合は、そもそものラインが間違ってしまっている可能性があります。
手術件数が多い経験豊富な医師を選びましょう
三つ目は、「目の疲れ、肩こりなどが起こったり、目が開きにくくなる」ことです。
ビーズ法の手術後に、目の疲れや肩こりが起こることがあります。目を開ける筋肉に糸がかかると目の開きが悪くなることもあります。2~3ヶ月程様子をみて、慣れない場合は再度処置をする必要があります。
四つ目は「まぶたが赤く腫れてきてしまう」ことです。
糸が入っている部分にばい菌がついてしまうと、赤く腫れてきてしまい膿んでしまうことがあります。小さな赤いふくらみが出てきたり、軽い痛みが伴ったりする場合もあります。
ビーズ法の手術で失敗しないようにするには、技術や知識を持っており、手術件数が多い経験豊富な医師を選びましょう。技術や知識、経験が豊富な医師の場合、手術で起こりうる失敗やリスクについてもしっかり説明してくれます。手術のリスクを十分に教えてくれなかったり、強引に手術を行おうとするような場合も注意が必要です。
ビーズ法の手術のをお考えの方は、当相談所で名医を紹介していますので、お気軽にご相談下さい。
- 瞼板法の失敗3つと修正手術まとめ - 2017年10月26日
- 埋没糸抜糸に失敗3つと修正手術をご紹介 - 2017年7月30日
- 全切開に失敗5つ・修正手術を経過ブログから分析 - 2017年7月28日
コメントを残す